セシル・B・デミル
クローデット・コルベール主演の映画「クレオパトラ」はセクシー&男を手玉にとる賢女の話♪セシル・B・デミル監督の豪華絢爛なセットにも注目☆
世紀の美女と言われたエジプトの女王、クレオパトラの最期を描いた映画。
主演のクローデット・コルベールがセクシーな衣装でクレオパトラ役を演じています。
頭の切れる処世術に長けたクレオパトラを描いていて、さすがクローデット・コルベール!という感じでいい味出してますね。
本作は当時、大ヒットして、アカデミー撮影賞を受賞しました!
ただ、個人的には、物語として喜劇なのか悲劇なのかどっちつかずな感じがしてしまい、ちょっと退屈だったかも(汗)
カラー映像で観たらもっと感動したのかもなぁ〜☆
クレオパトラは、1963年にもエリザベス・テイラー主演で映画化されているので(こちらはカラー作品)、そちらと見比べてみるのもいいかもですね♪
今回ご紹介するクローデット・コルベール主演の映画「クレオパトラ」の監督は、伝説の映画製作者セシル・B・デミルです!
残念ながら、予告編動画は見つかりませんでした。
監督は、セシル・B・デミル
セシル・B・デミルは、1881年生まれの、アメリカの映画監督・映画プロデューサーです。
両親は脚本家です。しかし、12才の時に父親が他界。
母親は生計を立てるため、なんと女子校と劇団を設立したそうです。
また、セシル・B・デミルの兄も映画界で脚本家・映画監督として活躍しています。
1900年(19才の年)、セシル・B・デミルは演劇学校で演技を学んだ後、最初は舞台俳優としてデビューして、12年間、俳優を続けていました。
また、同時に母親が設立した劇団のマネジメントなどにも参加していたそうです。
1902年(21才の年)には、若くして女優と結婚。ハリウッドではめずらしく、生涯この妻と添い遂げました。二人の間には4人の子供が誕生しています。
その後、サイレント映画の監督を経験し、1913年(32才の年)にパラマウント映画社の前身となる映画会社で、ハリウッド初の長編映画「Squaw Man」を監督して人気を得ます。
ビックリしたのは、日本出身でアメリカで大人気になった映画スター、早川雪洲(はやかわ せっしゅう)をスターダムに押し上げたのは、セシル・B・デミルが1915年(34才の年)に監督した映画「チート(The Cheat )」に主演したためだったんですね!(もっとも、この作品では日本人があまり良い描かれ方をされていませんが・・・汗)
セシル・B・デミルは運転手や付き人にも日本人を採用していたようです。チャップリンと同じく日本人の勤勉さをかっていたという理由でしょうかね?
第一次世界大戦後の1920年代には、セシル・B・デミルはヒット作品を連発して一気に実力者として名を馳せるようになります。
セシル・B・デミルの映画の特徴としては、劇中で本物の豪華なジュエリーや衣装を使った派手な演出で、男性のみならず女性客をも魅了したことだと言われているようです☆
さらに1923年(42才の年)の映画「十誡」以降、1927年(46才の年)の映画「キング・オブ・キングス」、1932年(51才の年)のクローデット・コルベールやチャールズ・ロートン、フレドリック・マーチらが出演した映画「暴君ネロ」、そして再びクローデット・コルベール主演の1934年(53才の年)の映画「クレオパトラ」など、歴史映画を次々と成功させています。
Wikipedia(日本語版)によると、あまりの人気ぶりに当時のパラマウント映画は、デミル王国とまで言われていたそうです。
また、1927年に設立された、アカデミー賞の選考・授与などを行っている、映画業界人たちによって結成されている団体、映画芸術科学アカデミーの設立者36名のうちの1人にも加わっています。
この設立者たちの中には、他にもMGMの共同創始者の1人、ルイス・B・メイヤーや、ワーナーブラザース創設者のハリー・ワーナー、ジャック・ワーナー、さらに、人気俳優のダグラス・フェアバンクスや、人気コメディアンのハロルド・ロイド、人気女優のメアリー・ピックフォードなどがいました。
ヒロインは、クローデット・コルベール!
クローデット・コルベール、実はフランス生まれの女優さんなんですね!
主にアメリカで活躍したコメディエンヌで、巨匠フランク・キャプラ監督の映画「或る夜の出来事」でアカデミー主演女優賞を受賞しました!
スクリューボール・コメディが得意で、賢くて可愛らしいお転婆娘役を演じさせたら随一だと思います♪
ちなみに、映画デビュー作は、フランク・キャプラ監督の映画「力漕一挺身」でした。しかし、興行成績は散々で、キャプラ監督自身も失敗作だったと認めているとか。よく、その後、再び本作「或る夜の出来事」でタッグを組みましたね(笑)
Wikipediaによると、実は「或る夜の出来事」への出演にクローデット・コルベールは最初しぶっていたようで、法外に高いギャラを要求したところ、意外にも通ってしまったので引き受けたらしいです。
クローデット・コルベールが断られると見込んでつきつけた内容としては「撮影期間は4週間で出演料は5万ドル」という要求だったそう。当時コロンビア映画の創設者にしてトップだったハリー・コーンが承諾してしまったんですね(笑)
結果として、高額なギャラとオスカー像という名誉まで掴んでしまったというわけです☆人生わからないものですね〜♪
ちなみに、映画「或る夜の出来事」で共演したクラーク・ゲーブルとは、6年後の映画「ブーム・タウン」(1940)でも、再び共演を果たしています。この作品にはスペンサー・トレイシーも出演していて豪華キャスティングとなっています☆
ほかにも、セシル・B・デミル監督の映画「クレオパトラ」(1934)に主演してクレオパトラ役をセクシーな衣装で演じていたり、
エルンスト・ルビッチ監督の映画「青髭八人目の妻」(1938)に主演して、ゲイリー・クーパーと競演したりしています。
「青髭八人目の妻」は、原作がブロードウェイのミュージカル作品で、脚本にはビリー・ワイルダーが参加しています。
翌1939年では、「怒りの葡萄」や「わが谷は緑なりき」のジョン・フォード監督映画「モホークの太鼓」でヘンリー・フォンダと共演!
1942年には、映画「レディ・イヴ」で有名なプレストン・スタージェス監督の「パームビーチ・ストーリー」(結婚五年目)に主演。二枚目 西部劇スターのジョエル・マクリーと競演しています。
この映画には「若草物語」の母親役で有名なメアリー・アスターも出演しています。
そして、1946年には「若草物語」や「心の旅路」などで知られるマーヴィン・ルロイ監督の映画「恋愛超特急」で、ジョン・ウェインと共演。
また、なんと1950年の戦争映画「三人帰る(三人の帰宅)」では、千葉県出身で単身渡米してアメリカで成功した日本人俳優の早川雪洲とも共演しています。
余談ですが、早川雪洲さんて、アカデミー助演男優賞にノミネートまでされているんですね!スゴイ!!さらに、アメリカ女性の間で人気があったらしいですよ♪ワオ!
1936年には年収30万ドル(約3,000万円)を稼ぎ、最も稼いだ女優の仲間入りをしたそうです。
そうそう、彼女がブレイクしたきっかけは映画「女は嘘つき」(1929)がヒットしたためだったそうです。この作品まだ観たことがないので、見てみたいなぁ〜!
クローデット・コルベールは50歳前後になる1950年代には、映画への出演をほぼなくして、TVドラマや舞台に時々出演しながら、ニューヨークはマンハッタンにあるアパートと、カリブ海にある島国バルバドスに所有していた家に住んでいたそうです。亡くなったのもバルバドスですから、きっと、美しい島なんでしょうね☆
ちなみに、1958年の舞台「The Marriage Go-Round」ではトニー賞にノミネートされているし、1987年のTVドラマ「グレンヴィル家の秘密」では、ゴールデン・グローブ賞 助演女優賞を受賞しています。
私生活では、2度結婚していますが、どちらの結婚でも子供はできなかったようです。
↓フランク・キャプラがAFI賞生涯功労賞を1982年に受賞した際にお祝いのコメントを述べる晩年のクローデット・コルベール(当時79才だと思うのですが、可愛らしくて若いですね!)
→ちなみに、私が運営しているサイト「すごスタ図鑑」では、クローデット・コルベールについて、動画や画像などを使って詳しく特集しているページもありますので、興味のある方はどうぞ♪
ウォーレン・ウィリアム
ウォーレン・ウィリアムは、1894年生まれの、アメリカの俳優です。
1934年に映画「The Case of the Howling Dog」でペリー・メイスン役を初めて演じた俳優としても知られています。
ペリー・メイスンというのは、アメリカの作家E・S・ガードナーの推理小説に登場する弁護士で、弁護士「ペリー・メイスン」シリーズは、これまで何回も映画やTVドラマ化されている大人気シリーズです。
代表作としては、フランク・キャプラ監督の映画「一日だけの淑女」でのギャングのボス役や、クローデット・コルベール主演映画「クレオパトラ」でのジュリアス・シーザー役、映画「模倣の人生」、そしてベティ・デイヴィス主演の映画「マルタの鷹」(1936)などがあります。
ジョセフ・シルドクラウト
ジョセフ・シルドクラウトは、1896年生まれの、オーストリア出身のアメリカ俳優です。
代表作としては、リリアン・ギッシュ主演のD・W・グリフィス監督映画「嵐の孤児」でハリウッド・デビューした後、41才の年に映画「ゾラの生涯」でアカデミー助演男優賞に輝きました☆
その他、クローデット・コルベール主演の映画「クレオパトラ」でのヘロデ大王役や、マレーネ・ディートリヒ&シャルル・ボワイエ主演の映画「沙漠の花園」、ジェイムズ・スチュワート主演、エルンスト・ルビッチ監督の映画「桃色の店」などにも出演しています。
いかがでしたでしょうか?
あなたなら映画「クレオパトラ」を観て、どんな感想を持ちますか?
2022年 月現在、アマゾン・プライム・ビデオで視聴可能でした!私は、プライム会員なので、無料で見放題です♪
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名画「地上最大のショウ」ジェイムズ・スチュワートの出演方法が斬新すぎる
僕の大好きな俳優ジェイムズ・スチュワートがちょっと変わった形で出演していいます。
ネタバレになりますが、初めから終わりまでピエロの姿とメイクのままです!
素顔の写真だけが1度登場します。すでに大スターとして認知されていたのにスゴすぎる(笑)
まあ、物語の鍵となる重要な役柄なので、目立ってはいましたが☆なかなか面白い演出です。
主演は映画「猿の惑星」「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストンと、「アニーよ銃をとれ」のベティ・ハットン、そして恋敵に「楽聖ショパン」のコーネル・ワイルドです。
監督は映画「十誡」や「クレオパトラ 」で有名なセシル・B・デミル。
意外にも本作「地上最大のショウ」が唯一アカデミー作品賞を受賞した作品です。自身はアカデミー名誉賞を受賞しています。
チャールトン・ヘストンがサーカスの座長役なのですが、なかなかイケメンで驚きました。
チャールトン・ヘストンは、同じくセシル・B・デミル監督の映画「十戒」でもモーセ役で主演しています。
そして、恋のお相手役のベティ・ハットンは、健康美で綺麗な女優さんなのですが、Wikipediaに書いてあることが怖すぎです(汗)
ミュージカル・スターとなった後、大物女優から妨害行為を受けたと書いてあったり、約10年間も消息不明で、発見された時には教会で家政婦として掃除をしながら貧困生活を送っていたとか、波乱万丈すぎる人生を送ってますね。
その後、ミュージカルで助演女優としてブロードウェイに出演するまでに復活とあったのが、せめてもの救いです。いったい何があったのか・・・。
あと、もう1人ドロシー・ラムーアという女優さんも出演していますが、個人的にはドロシー・ラムーアの方が好きでした(笑)
ドロシー・ラムーアは、ビング・クロスビー、ボブ・ホープのコンビが主演の映画「○○珍道中」シリーズに出演しています。
そうそう、サーカスのお客さんとして、コメディアンのボブ・ホープと、歌手で俳優のビング・クロスビーがカメオ出演していますが、そんなつながりがあったのですね〜!
それとグロリア・グレアムというオスカー女優さんも出演してますね。
この女優さんは、私の大好きな、そして本作にも出演しているジェームズ・スチュワート主演の不朽の名作「素晴らしき哉、人生!」にもヴァイオレット役として出演していました。いわゆる町で注目の的だった金髪美女役を演じたあの女優さんですよ。
本作「地上最大のショウ」の内容の感想としては、ジェームズ・スチュワートの役回りがとにかく魅力的でした。
彼にまつわる話はたしかに良かったのですが、恋愛の方の筋書きは正直「マジか・・・」の連続でした(笑)ヒロインがあっちの男性とくっついたり、戻ってきたりと、いそがしすぎて最後は誰と結ばれたか覚えてないくらいです(汗)
サーカスという大見世物のドキュメンタリー的から見たら楽しめるかもしれません。スケールの大きな映画ではありました。
「地上最大のショウ」を観て、あなたなら、どんな感想を持ちますか?