「パラサイト 半地下の家族」は怖いのに笑える、シリアスなのにコミカルな、スゴい映画だった!
アメリカの映画の祭典、第92回アカデミー賞で、なんと外国映画ながら作品賞を受賞してしまったという歴史的な韓国映画です。
非英語映画でアカデミー作品賞を受賞したのは、史上初めてのことです!また、アカデミー賞では、他にも監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の合計4部門に輝きました。
監督は、ポン・ジュノ。
主な出演キャストは、
映画「シュリ」や「タクシー運転手」のソン・ガンホ、
TVドラマ「パスタ」や「コーヒープリンス1号店」で人気のイ・ソンギュン、
TVドラマ「ロマンスが必要」のチョ・ヨジョン、
TVドラマ「屋根部屋のプリンス」や日本映画「ゴールデンスランバー」に出演しているチェ・ウシク、
映画「ベテラン」やTVドラマ「シンデレラと4人の騎士」への出演で知られる女優パク・ソダム。
サスペンスというよりは、ブラック・コメディという面が強い本作ですが、実は貧富の格差問題がテーマの中心にある意外とまじめな作品でもあります。
結構重いテーマでありながら、とにかくコミカルにテンポよく進んでいくのがスゴイんです!
Wikipediaによると第72回カンヌ国際映画祭で審査員長が「切迫した事柄をユーモラスに描けている」と評していますが、激しく同意です!そうなんですよ!笑わせながら恐怖を感じさせることができているんです!これって結構スゴイことだと思いますよ(笑)
貧しい家族が一致団結して、ハングリー精神のもと様々な知恵をしぼって上流階級の家庭の中へ潜りこんで生活費を稼いでいくのですが、たくさんのアイデアが詰まっていて面白いです。
アカデミー賞で外国語映画を初めて作品賞に輝かせた理由には、特にアメリカで問題になっている貧富の格差をテーマにしていたからかもしれませんね。個人的には、アメリカ映画の祭典なんだからアメリカ映画が作品賞をとればいいのにって思いますけどね。そのためにアカデミー国際長編映画賞(旧外国語映画賞)があるので。もちろん、韓国映画が受賞したことは快挙であり、お隣国の1国民としても祝福したい気持ちです♪
それにしても韓国映画、日本映画より全然お金かけてますよね!
舞台の豪邸が張りぼてや作り物ではなく、実際にある豪邸だったり、高級外車が登場したりと意外と映画の舞台はほとんどセレブな世界観の中で進行していきますよね。
あと、途中で倒れている人間に岩を投げつけるシーンがあったのですが、これ岩があたった時、ちゃんとその勢いで倒れている人間の手があがるというリアクションもついていたんですよ。ということは人形ではないということですよね。CGなのかな?それとも石がオモチャみたいに軽かったり柔らかかったりするのかな?う〜ん、知りたい。。
ちなみに本作を観て、一番印象に残っている言葉は「普段、地下鉄に乗っている人特有の臭いがする」とうい趣旨のセリフですね。
それと蛇足ですが、ラシトシーンを観ていて全然、動機は違うかもしれないけど、映画「シャイニング」のジャック・ニコルソンを思い出しました。
ちなみに、一部メディアで取り上げられたジェシカ・ソングや、それについての監督のコメントが日本批判じゃないかウンヌンについては、正直関心が持てなかったです。いつの時代も、政治ごときにエンターテイメントを利用されたり邪魔されたくないものです。まあ、国策と映画製作が絡んでくるとお金はかけられるけど、面倒くさい問題も出てくるものなんでしょうね。
ところで私は、TVドラマ「パスタ」が大好きなので、イ・ソンギュンが出てる〜!と喜んだものですが、本作を観て、一番演技が光っていたのは、チョ・ヨジョンさんだと思いました!
すっかりファンになったので、彼女の出演しているドラマや映画を探してみようかな〜♪
ちょっと、中谷 美紀さんぽい雰囲気が漂っている気がしたのは私だけでしょうか(笑)
あなたなら「パラサイト 半地下の家族」を観て、どんな感想を持ちますか?