第1回アカデミー賞 受賞映画「つばさ」は反戦映画だったのねん!
1927年公開のサイレント映画にもかかわらず、いや〜さすがアカデミー賞受賞作品!最後はしっかり感情移入しちゃってた自分がいました。ちなみに、技術効果賞も受賞しています。
そして、何より反戦。もう本当にこの時代に作られた反戦映画は心に響きますね!
毎日つつましく暮らしていた幸せな家族が突然、命をおとしたり、体や心に傷害を負ったりして、なんで戦争なんかやるんだ!と叫びたくなる映画です。
反戦映画の中には、そもそも兵士たちが、なぜ戦争しているのかわかっていなかったり、敵国がどこにあるかも知らないし、その国の人間に会ったこともなく、もちろん訪問したこともない、なんて状況がよく描かれています。
特に息子を戦場に送り出す母親たちは、戦争なんてやめてほしいと口をそろえて怒っています。この時代の女性はとても元気で、快活でいいですね♪
また、他の反戦映画では、そもそも政治家や国のトップ同士がもめているのなら、政治家やトップ同士が相撲でもとって勝負をつけてほしいと嘆いていました。
こういう映画がたくさんアカデミー賞を受賞しているのは、うれしい限りです。改変や削除がなかなか出来ないですからね^^
これを機に歴代のアカデミー作品賞 受賞作品を順番にすべて観ていくなんてのもオススメですよ。意外と観ていないものが多いと気づくことでしょう・・・!
本作「つばさ」には、実はゲイリー・クーパーがちょこっとだけ出演しています。少しのシーンしか登場しないけど、強烈にカッコいいです(笑)内容的にも、容姿的にもインパクトが強かった。
監督は、ウィリアム・A・ウェルマン!こちらもイケメンですよ(笑)
元ホッケーのプロ選手で映画「民衆の敵」や「スタア誕生」なども監督している大物です!
スティーヴン・スピルバーグ監督も大好きな監督の1人だと公言しているようですね。
また、主演女優のクララ・ボウは相変わらず可愛らしい♪
ちょっぴりセクシーなシーンもありながら、可愛らしい感じもあるっていう、なかなかいない魅力的な女優さん☆
同じ1927年に公開された「It」(イット)という、デパートガールが主演のコメディ映画で有名になった、あのセクシーかわいい「It Girl」(イット・ガール)こそ、この女優さんです!
「It」をまだごらんになったことがない方はぜひ一度、観てみるといいですよ。カワイイですから♪
そして、ビックリなのがここからで、クララ・ボウのお相手の主人公を演じたのは、チャールズ・ロジャースという俳優さん。
こちらの俳優さん、なんとあの「アメリカの恋人」と謳われ、ダグラス・フェアバンクスと結婚歴もあるメアリー・ピックフォードの3番目の夫でした!
その後、メアリーが亡くなるまで40年以上、添い遂げています。いや〜ビックリ!
さらに衝撃だったのは、劇中で想い合っていた恋人役の2人がいるのですが、その二人、実は実生活で本当に結婚していました!しかも映画が公開されたその年に結婚したようです♪
準主役の俳優リチャード・アーレンと、その恋人役だったジョビナ・ラルストンという女優さんです。
2人は後に離婚していますが、役柄から本当に恋に発展しちゃったんですかね〜☆
いやはや、さすが記念すべき第1回のアカデミー賞 作品賞を受賞した作品だけあり話題にこと欠かない!
ちなみに歴代のアカデミー賞受賞作品で、反戦映画として特にオススメなのは、
第一次世界大戦(1914年7月28日〜1918年11月11日)後、そして第二次世界大戦(1939年9月1日〜1945年9月2日)前の反戦映画トップ3が、「つばさ」「西部線異常なし」「カヴァルケード」で、
第二次世界大戦勃発〜戦後に公開された反戦映画の中では、たくさん良いものがありますが、特にオススメは「わが谷は緑なりき」「ミニヴァー夫人」「我等の生涯の最良の年」がトップ3かな〜。
「つばさ」を観たあと、あなたなら、どんな感想を持つでしょうか?